ゾンビのジャズアルバム備忘録

ジャズアルバムの備忘録

2018-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ホレス・シルヴァー「Holace Silver And The Jazz Messengers」

胃腸炎のため、しばらく更新が途絶えていました。先週、木曜日に熱が出て、金曜日には39℃。 金、土の2日間は家でずっと寝込んでいました。 なぜ胃腸炎になったのかは、ハッキリしています。先々週、私は大阪に勤める友人に会いに、東京から遥々大阪まで行き…

カーティス・フラー「Bone&Bari」

まず余談から入るが(?)、最近私の中でBOOKOFFの再評価運動が起こっている。 ジャズのCDが、案外安く販売されているのだ。例えば、某ディスクユニオンで1000円の値が付いたCDが、BOOKOFFでは750円で買えた。 その他にも、研磨機のある店では、CDの状態を確認…

マイルス・デイヴィス「Relaxin' With The Miles Davis Quintet」

マイルス・デイヴィスに最初に出会ったのは、世紀の大名盤「カインド・オブ・ブルー」からだった。正直、つまらなかった。何も面白くない。盛り上がりにかける。陰気。そんな気がした。 それからしばらくはマイルスを避けていた。アレなら、もういいかなって…

チェット・ベイカー「Chet Baker Sings」

私の持つ何枚かのジャズ・アルバムは「精神安定剤」みたいな役割を持つものがある。落ち込んだ時や、追い詰められている状況に流すと、落ち着いてきて、何だかホットする。クヨクヨと悩んでいたことが馬鹿らしくなる。 チェット・ベイカーの「Chet Baker Sin…

ジャッキー・マクリーン「4,5 and 6」

地獄の職場から命からがら逃げ延びた先に待ち受けるのは、また地獄だった。 そんな時、頭の中に鳴り響くのは、マクリーンの「Sentimental Journey」。傷心旅行。第二次世界大戦中の兵隊達にヒットしたこの曲は、かかる望郷、故郷に帰る歌であった。Oh,今の気…

エラ・フィッツジェラルド、ルイ・アームストロング「Ella and Louis」

疲れた時には、よくヴォーカルの入ったアルバムを聞く。ジャズ・ヴォーカルの基本は、曲のメロディに沿ってジャジーに歌うというものであり、超絶なアドリブや特異な曲調に陥ることが少ない。従って落ち着いた雰囲気になることが多く、聞いていて疲れないの…

バド・パウエル「The Amazing Bud Powell vol.1」

Bud Powell - Un Poco Loco [Alternate Take No. 1] - YouTube 帯の紹介文から。 「〈ウン・ポコ・ローコ〉の3ヴァージョンから始まる悲運の天才ピアニストの炎のセッションを記録した不滅のアルバム」 この文は、アルバムを本当に、過不足なく表現している…

ハンプトン・ホーズ「vol.3 the trio」

とにかくジャケットが良い。 ハードロックほかのジャンルだと、多分地雷に見えるイラストだが、ジャズのアルバムであるなら面白く見える。 ジャケットの話は置いておくとして、演奏内容は非常にスウィンギーだが、それ一本調子とならず、メリハリが付いてい…

リー・モーガン「Candy」

伊達男のリー・モーガンの唯一のワンホーンカルテットアルバム。トランペットのワンホーンアルバムは、サックスと比べると絶対数は少ないけど、良作は多い気がする。 リー・モーガンというと、非常にノリの良い演奏でハード・バップシーンをリードしたイメー…

ナット・キング・コール「After Midnight」

ある日、私は営業であきる野市に来ていた。奥多摩と多摩地方の中間にあるあきる野市は、中央線を経て拝島から五日市線に乗ることで行ける。 商談といっても、初めて会うお客さんで、大昔にうちの製品を使っていただいたっきり。個人宅で設計をやられており、…

ジミー・スミス 「Jimmy Smith at the organ plays pretty just for you」

ジミースミスは、ジャズオルガン奏者である。ジャズオルガンの第一人者、ジャズオルガンの唯一神とも呼ばれており、後世への影響力は非常に大きい。 私なんかは特に、ブルーノート初期のアルバムのアグレッシブなサウンドが好きであり、デビュー作のThe way …