カーティス・フラー「Bone&Bari」
まず余談から入るが(?)、最近私の中でBOOKOFFの再評価運動が起こっている。
ジャズのCDが、案外安く販売されているのだ。例えば、某ディスクユニオンで1000円の値が付いたCDが、BOOKOFFでは750円で買えた。
その他にも、研磨機のある店では、CDの状態を確認してキズが着いていたら「研磨しますか?」と言ってくれる。これも嬉しいですね。試しにCDを研磨すると、綺麗にキズが無くなった。帰ってそのCDを聞いても音質に問題は無い。こいつぁすげぇや!
今回はそのBOOKOFFで購入した隠れた好盤カーティス・フラー「Bone&Bari」を紹介します。
カーティス・フラーは、ハード・バップ時代から活躍しているトロンボーン奏者で、ブルーノートにいくつかリーダー作を残している。その中で今作は、トロンボーンとバリトンサックスという低音管楽器をフィーチャーしたアルバム。
トロンボーンとバリトンサックスと聞くと、なんか暗いイメージが湧きそうになるんすけど、別にそんなことはなく、冒頭からファンキーなハード・バップを奏でてくれる。
Curtis Fuller - Algonquin - YouTube
一曲目の「アルゴンキン」は、後に出る大名盤「ブルース・エット」を彷彿とさせる、明るいナンバー。
CURTIS FULLER, Nita's Waltz (Fuller) - YouTube
興味深いのは、二曲目の「ニタのワルツ」。ワルツのメロディーに沿って、トロンボーンとバリトンサックスがユニゾンで演奏しており、中々美味。
しかし、このアルバムの聞きどころさんは、ソロバラードである!
CURTIS FULLER, Again (Cochran, Newman) - YouTube
五曲目の「アゲイン」は、一曲バリトンサックスのソロとなっていて、こちら心に染み渡る名演となっております。かの言いたい放題のジャズ評論家の寺島氏もこの演奏を推していたので、まあ名演であることは間違いないでしょう。
いい買い物をしました。