ゾンビのジャズアルバム備忘録

ジャズアルバムの備忘録

ホレス・シルヴァー「Holace Silver And The Jazz Messengers」

腸炎のため、しばらく更新が途絶えていました。先週、木曜日に熱が出て、金曜日には39℃。

金、土の2日間は家でずっと寝込んでいました。

 

なぜ胃腸炎になったのかは、ハッキリしています。先々週、私は大阪に勤める友人に会いに、東京から遥々大阪まで行きました。目当ては観光とCD屋巡り。

父の探していたアルバムを取得して、CD屋の方は一定の成果は出せたのですが…

 

昼食に、梅田駅にある焼き鳥屋で、ハツだのレバーだの食べたのですが、恐らく肉が傷んでいたのでしょう、私と友人共々腹を痛めてしまいました。

 

それはさておき、大阪の街で感じたのは、みんな関西弁喋っておりますなーってことです。当たり前のことですが、大阪に行ってみると結構ナチュラルにあちこちで関西弁が話されているのに感動します。関西弁って物事を結構ストレートに表現することが多く、東京弁?よりもまぎらわしさは感じませんでした。

 

今回紹介するのは、ファンキー・ジャズを支えた名ピアニスト、ホレス・シルヴァーの名アルバムとなります。大阪イコールファンキーのイメージが、何故か頭にあります。

 

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ジャケットがめっちゃいかす。競り?ピース?

 真似したくなりますが、必ずジャケットより格好悪くなるという。

 

さっそく、曲を聞いてみてください。

 


HORACE SILVER, To Whom It My Concern - YouTube

 

職場でトラブルが起きた時に脳内に鳴り響く曲。テーマがわかりやすく、軍隊マーチのような曲調。

 


Horace Silver - The Preacher (1955) - YouTube

 

稀代の名曲「ザ・プリーチャー」は、最初レコード会社ブルーノートのプロデューサー、アルフレッド・ライオンに批判され、収録しないように指示したが、シルヴァーが猛反発し、「ザ・プリーチャー」を入れないなら代わりの曲を作れと言い出し、結局ライオンが折れて販売された、というエピソードがある。それでスマッシュヒットを出したので、まあ面白い。

 

聞いてみると、明るい曲調の中に、ブルースの陰がチラついている。これぞ、正に黒人の生の風俗を表現している名曲。テーマは古きニューオーリンズ・スタイルにどこか似ているような感じ。

 

アート・ブレイキーのグループ、ジャズ・メッセンジャーズは、このアルバムから実質的に録音をスタートさせており、その後シルヴァーの離脱を経て、名盤「モーニン」をリリースするジャズの登竜門的グループへと発展していく。まさにそのスタートに相応しい出色のアルバムだ。