ゾンビのジャズアルバム備忘録

ジャズアルバムの備忘録

ジャズ・メッセンジャーズ「The Jazz Messengers At The Cafe Bohemia」

4月に入り、桜が咲き、皆様どう・・・いかがでしたでしょうか?

私は出不精なので、お花見とかは縁がありませんでした。プロ野球が開幕したので、家で試合を見てるひびです。

 

今回は、前回お話したホレス・シルヴァーに因んだアルバムです。その名も、「カフェ・ボヘミアジャズ・メッセンジャーズ」。ライブ盤です。

ジャズのアルバムにとって、ライブ盤の持つ役割は大きく、演奏者のアドリブを最大限堪能出来るフォーマットであります。特に50年代のライブアルバムは、かなり熱気があり、聞いていてスカッとします。

然しながら、今回のアルバムは最近まで、あまり好きじゃなかったのです。何故なら、同時期にジャズ・メッセンジャーズで傑作ライブアルバム「バードランドの夜」がリリースされているからです。

 

【参考】バードランドの夜「Split Kick」

 
SPLIT KICK / A NIGHT AT BIRDLAND vol.1 - YouTube

 

早いテンポに息の合う演奏、夭折の天才トランペッター、クリフォード・ブラウンの神憑りなアドリブ、そして何より熱気溢れるライブ感が堪らない。名演、名盤の誉高いアルバムで、ガイドブックにも必ず載っているアルバムではないでしょうか。

 

このアルバムを聞いてると、同時期のライブアルバム「カフェ・ボヘミア」がなんか見劣りしてしまうんですよね。このような現象は、ジャズに限らずあらゆるミュージック・シーンに見られるものかとは思います。

 

それで今回、オーディオを新調してから聞く訳ですが、中々どうして内容的にもいけるやん!っていう感じになってます。そりゃ「バードランドの夜」と直接比べると、そちらに軍配が上がりますが、「カフェ・ボヘミア」も質的に肉薄していると感じます。

 


The Jazz Messengers - The Theme - YouTube

 

「カフェ・ボヘミア vol.1」から「The Theme」です。バンドのテーマソングとして度々取り上げられていますが、ここでの演奏は速いテンポで進み、各人がアドリブを取り、模範的ハード・バップが展開されてます。

 

今回、このように心変わりしたのは、オーディオの新調で音が良くなったというのもありますが、他のアルバムをどんどん聞き込んでいるからというのもあるかもしれません。いくつものアルバムを聞き込むことで、音に慣れていき、耳が育つのです。

 

因みに、ジャズ評論家の原田氏は、ジャズをマスターするにあたり、最低300枚のアルバムを聞くことが必要とおっしゃつてましたが、私は所有するアルバム数こそ、300を優に超えていますが、聞き込んでいるアルバムというと果たして・・・というところがあります。まだまだ勉強が必要です。