ミルト・ジャクソン「Milt Jackson quartet」
ブログの更新を怠っていました。すみません。
最近レコードプレーヤーを手に入れたのですが、レコードの方が音の鳴りが良く、ここ数日専らレコードを聞いている日々です。レコードは、CDと違って、アナログのマスターテープの情報を過不足なく記録します。また、CDでは、限られたスペースにレコードの2倍の情報を記録するため、人間の聴覚できる範囲外の周波数の音をカットしますが、それによってレコードの持つ音の広がりが削ぎ落とされているようです。
今日はミルト・ジャクソンの「Milt Jackson Quartet」です。ミルト・ジャクソンはヴィブラフォンという鉄琴の一種である打楽器のプレイヤーです。
ボピュラー音楽ではあまりお目にかかれない楽器でさが、ジャズでは案外、使用されているケースが多いです。
Wonder Why - Milt Jackson - YouTube
一曲目の「Wonder Why」です。ミルト・ジャクソンは、自身のカルテットの他に、MJQ(モダン・ジャズ・カルテット)としての活動にも参加しており、むしろそちらの方が有名です。
MJQでは、クラシック音楽の要素を使用した室内楽的なサウンドであり、ジャズの世界では珍しく、25年間メンバー交代なしで活動を続けました。
ただ、私はこちらのミルト・ジャクソン・カルテットのほうが好きです。ピアニストにファンキーなホレス・シルヴァーが参加しているのが大きいかも知れません。
The Nearness Of You - Milt Jackson Quartet - YouTube
4曲目の「The Nearness Of You」。私は真夜中に聞いていて、泣いてしまったことがあります。心にグッとくるバラード。MJQのヒンヤリとした音楽よりも、こちらのアルバムの、直情的な所ががどうしても好きになってしまう。どちらもミルト・ジャクソンがリーダーなのにね。